11月13日(金)、地域の避難所である総合体育館「Do」夢にて、施設管理者である玉手山学園と、避難所を実際に開設・運営する柏原市が協力し『令和2年度避難所運営演習』を、開催しました。昨今頻発する想定外の災害時に備えるため昨年度から実施しているもので、本年は新型コロナウイルス感染症が拡大している状況の中大規模災害が起こった場合を想定し、座学や演習に取り組みました。
初めに関西福祉科学大学・社会福祉学科の学生による防災紙芝居が披露されました。避難所が開設された時、運営者側には様々な問題や、注意しなければならないことが想定されることを分かりやすく問いかけた内容でした。
全体座学では、「新型コロナウイルスについて」大阪府藤井寺保健所からお話がありました。新型コロナウイルスの特徴を説明して頂いたほか、避難所で手当て等が必要となった場合、処置に応じた防護服の選定の仕方についても教わり、避難所運営に関連した知識を学ぶことができました。
柏原市危機管理課からは、柏原市が作成した「避難所運営マニュアル・新型コロナウイルス等の感染症対策編」に乗っ取って説明を受けた後、受付のやり方を皆で確認しました。受付の際、発熱や咳などの症状がある方については、避難所内での感染リスクを下げるため滞在スペースを区別して受け入れをするよう指示があり、そのためには施設管理者の協力が不可欠であるとの事でした。
その後、参加者を20のグループに分け、「3密を回避するための避難所設営」として段ボールベッド、段ボール間仕切り、避難用テントの作成に取り組み、災害時の避難スペースを再現しました。参加した学生からは、「全ての組み立てに関わることが出来て勉強になりました。実際にやってみて初めて気づく事が多かったです。災害時には今回の演習のように、知らない方と協力しながら避難所を作り上げる必要があるので、事前に体験出来て良かったです。」と、言って頂きました。
当日は、実際の避難所開設時さながらに受付や検温、誘導をしてくれた関西女子短期大学・養護保健学科の皆さんをはじめ、玉手山学園の学生・生徒・教職員と、柏原市職員、自治会の区長さまなど約200名が参加し、沢山の方々にご協力頂きながら無事に開催する事が出来ました、誠にありがとうございました。