学校法人 玉手山学園 学園地域連携事業

2019/12/19
玉手山学園 避難所運営演習を開催しました

 玉手山学園のある柏原市は1931年に発生した亀の瀬地すべり以来、幸いに大規模災害の被害に直面したことがなく、避難所開設についても経験が乏しく、昨今頻発している想定外の災害時に備え、避難所の施設管理者である玉手山学園と避難所を実際に開設・運営する柏原市が協力し準備を進めていた「避難所運営演習」を12月10日(火)、学園総合体育館「Do夢」にて開催しました。

 当日は、玉手山学園の学生・生徒・教職員、柏原市職員、自治会の区長さまなど約270名が参加しました。

 最初に全体座学として、柏羽藤消防組合による『大規模災害発生時の心構えについて』では、平成30年7月豪雨の際、広島県で救助や後方支援にあたられた時の写真を見ながら災害の恐ろしさを学びました。

 柏原市政策推進部危機管理課からは、『避難所の開設手順』についてお話を伺い、避難所の開設が決まり、運営を始めるまでにはあらゆる手順を踏む必要があること、避難して来られる高齢者やペットへの対応、車中泊や在宅避難者に対する受け入れ方法等、注意点が多数存在することを学びました。

 その後、演習として3班に分かれ3つのプログラムを受講していただきました。『応急手当訓練』では、身近なもので出来る保温・止血方法を学び、毛布を使った簡易担架の作りかたや、雑誌とレジ袋と紐で骨折時の腕吊りを作るなど、役立つ体験をしていただきました。 次に、『避難所備品の取り扱い』として避難所運営に必要な備品の使用方法を学び、段ボールで簡単に作れる間仕切りの組み立てや、段ボールベッドを体験しました。 3つめのプログラム『避難所〇×クイズ』では、避難所運営を行う中で発生する、正解の無い課題にどう対処するかをクイズ形式で出題し、参加者の様々な価値観や他者の意見を共有しました。 最後に全体で『避難所運営の基本的な考え方について』地域連携センターよりまとめとして、避難所運営の組織態様の形成までの流れについて、お話をさせて頂きました。

 今回の演習を通して、みなさまと避難所運営について共に考える良い機会となったと感じております。

雑誌とレジ袋と紐で骨折時の応急処置方法
簡易担架作り
避難所〇×クイズ